U2GO PROJECT

うらぶくろ商店街振興組合は、新型コロナウイルスにより世界中の様々な業種に大きな経済的ダメージを与えている困難な時代を迎えた今だからこそ立ち上がることを決めました。広島市の補助金を活用し、新たな生活様式に前向きに順応しながら、長期的な支援につながる新たなうらぶくろエリア活性化事業として「URABUKURO TO GO PROJECT」を開始。うらぶくろの今がわかるWebメディア「IMABUKURO」の創刊・運用をはじめ、リアルタイムな日常を発信する「InstaBUKURO」、「U2GO」オンラインショップの開設・運用に取り組みます。

立ち止まらない、うらぶくろ。この新しいプロジェクトにご期待ください。

うらぶくろ商店街振興組合 事務局

そもそも「うらぶくろ」とは?袋町のこと?
ウラがあるってことはオモテもある?
知れば知るほど引き込まれる「うらぶくろ」の魅力に迫る。

うらぶくろの「IMA」を知る
「イマブクロ」

特集日常のおもしろさは、
ウラにあり。

オリジナリティが凝縮された、名もなき2本の裏通り。

紙屋町へ、八丁堀へと移動するときに誰しも一度は通ったことがある、名もない2本の通りがある。広島市中心市街地の袋町にあり、旧西国街道で表通りといわれる中四国最大の本通り商店街。その南側に並行する東西300メートルの2本の裏通り、それが「うらぶくろ」。このエリアには飲食店、衣料品店、雑貨店、ヘアサロンなど隠れた名店やおしゃれな店が約270店舗も軒を並べ、個性的で斬新な街区のイメージを形成している。

江戸中期(明暦1657年)頃、西魚屋町界隈が大火になり、消失した大黒山護念院戒善寺は現在の小町に移転したが、その跡地が「袋町」となった。町名の由来には諸説あるが、その大黒山護念院戒善寺に大黒天が祀られており、知恵や宝が入った大きな袋を肩にかけている姿から、町の安全を祈念して「袋町」と名づけられたといわれている。

訪れるたびに発見がある街、うらぶくろ。

家族や友人、恋人と“街へ行こうか!”と中心部へ出かけてみたものの、さほどすることがなく本通り商店街を2~3回往復して帰った記憶がある人もいるのではないだろうか。「うらぶくろ」には、訪れる人を飽きさせないポテンシャルがある。本通り商店街や大型商業施設に比べると、個性やオリジナリティが光るお店が点在。長年愛され続ける老舗をはじめ、広島発祥のプロダクトの店、若者による斬新なショップなど多種多様。うらぶくろエリアは比較的本通り商店街よりも賃料が低く、若年層をターゲットにしたチャレンジャブルな店舗や飲食店を出店しやすく、他の商業地域にはない個性的な“アク”を持たすことができている。週末ともなれば裏路地的な位置づけとして、根強い支持があるのも大きな特徴だ。

ふらりと歩くだけで新しい発見があり、訪れるほどに引き込まれる魅力がこの街にはある。ここへ買い物へ来る人たちは、わざわざそのお店を探しに行く楽しみを持っているそう。通りに面したお店はもちろん、2階・3階にも目を向ければ新たな出会いが用意されている。道行く人を眺めていると、オーラを放つ洗練された人々に目が留まる。カフェに座り、そんな人たちを見るだけでも刺激を受け、感性が磨かれそうな気になるから不思議。

「風(ふう)の街づくり」で、活性化。

繁華街のすぐ南に位置しながら、本通り商店街の1日の通行量が約60,000人に対し、うらぶくろは10分の1という調査結果に危機感を抱き、街並がさびれないように歯止めをかけ、裏通りを魅力あふれる通りとし、にぎわいを呼び込もうと2007年4月に袋町「裏通り」活性化委員会(準備会)、翌年7月に袋町「裏通り」活性化委員会が発足、2010年12月に「うらぶくろ商店街振興組合」を設立。

2010年の設立以来、「風(ふう)の街づくり」をテーマに街を活気づけるために必要な風情や風景、風土、風味など既存のものは活かしながら新たなものを創出し、うらぶくろが持つ魅力や商業価値をさらに高め、県内はもちろん、県外や海外からの観光客を魅了する街づくりに取り組んでいる。その一環として、うらぶくろのシンボルともいえる袋町公園で年2回の「ザ・トランクマーケット」を。12月年末の2日間は裏通り自体が一つのコンテンツとなるよう2,000本のキャンドルを灯す「キャンドルぶくろ」などのイベント

※、また毎月第2木曜日15時から袋町公園を基点とした「うらぶくろ清掃活動」を行い、袋町地区の東西2本の通りの活性化に力を入れている。 ※2020年は新型コロナウイルスの影響でイベントは中止となります。

歩くことも、過ごすことも心地良い街庭へ。

「うらぶくろ商店街振興組合」を中心に、うらぶくろの活気を生み出すために様々なことに取り組んでいるが、そのどれもが30年後の未来を見据えている。

現在、課題の一つとなっているのが歩道の整備だ。北側の通りは道幅6メートルと狭く、車両も多いながらも歩道を設置できず歩行が困難である。また、南側は8メートルの道幅で片側のみに歩道が設置されているが、歩道にせり出した看板は街のにぎわいを創出している一方で、歩行者の妨げになっているのが現状。そうした課題を30年後にクリアするために、「街庭」となる潤いある街づくりを目指している。裏通りに樹木を植えたり、ベンチを設置したり。歩くことも、過ごすことも心地良い時間が流れるうらぶくろの実現に向かって取り組みは進んでいる。袋町公園も多機能に使える場づくりを行い、老若男女が集い、にぎやかに楽しく過ごせる街中の居場所へ。

表通りでは味わえない、ディープで濃厚な裏通りは、日常に潤いとスパイスを与えてくれるに違いない。

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