酒菜処 きっすい
食で春夏秋冬の季節の訪れ知り、
会話が生まれて、心が豊かになる。
丁寧に仕込まれた、旬の美味をいただく。
おもてなしの基本が自然に習うことにあるように、「酒菜処 きっすい」は食材の仕入れや提供する料理の一つひとつに、自然を意識したしつらえや味を提供している。季節感を大切にし、春夏秋冬それぞれに表情が変わる季節を、“時季”として仕入れのタイミングに生かしている。水ぬるむ春には芽吹いて間もない山の食や、夏は小イワシ、冬は味が濃い音戸かきむすめなど海のものが届く。
旬の時季ではない禁漁の頃の食材は仕入れない。特にタコに関しては思い入れがあり、20年前に三原にいた時に習った教訓だという。冬は、広島は牡蠣と真冬にできる太いネギ、広島県めがひらの舞茸も調理法を工夫して美味しく提供する。そうして、食で季節の訪れを感じると、豊かな気持ちになるばかりか、出張で広島へ来た来客には、冬に牡蠣を食べ、「広島は今牡蠣の季節。美味しかったので広島へ行ったらきっすいへ行こう!」という気分になってもらえると嬉しいという。
酒もこだわりがあり、酒屋と話しをし、冬はできたばかりの新酒で。広島の酒や全国でレアと言われている珍しい酒を探し、取り揃える。
舌も心も満たされながら。四季の恵みを存分に味わう。
オススメは鮮度、品質に自信があるお造り。特に生タコと鯖に力を入れている(特選 生タコの薄造り1,000円)。肉は宮崎牛のA5ランクのイチボ(黒毛和牛イチボの網焼き2,500円)、コウネ(コウネのネギ塩焼き1,200円)などを仕入れ料理している。また、極薄のアーモンドをまぶして香ばしく揚げた広島穴子のアーモンド揚げ(980円)も人気。「一般には出回らないレアな日本酒、焼酎もあるので、ぜひ一緒に楽しんでほしい」と高木さんは言う。「酒菜処 きっすい」では、幅広い年齢層の方が美味しい食事を楽しみ、季節を目で見て感じ、舌も心も満たされて帰路につく。
小さい物件から大きい物件まで、ビジネスチャンスが広がる街。
路地裏に個人商店が多くあるうらぶくろ。「20年前は、この通りに3軒しか店がなかったけど、どんどん店が増えて面白くなってきました」と高木さん。散策するのが楽しいエリアだそうで、高木さんのお気に入りの場所でもある。女性も多く、街歩きをしていると雑貨屋、古着屋、高級店もあったりといろいろな色がある。それだけビジネスチャンスもあると感じているそうだ。