カジュアルからモードまで、幅広いジャンルの洋服を品揃え。

創業30周年を迎えた、広島を代表する大人気のセレクトショップ。

ファッションを扱う店は広島市内には数々あるが、30年もの間、一貫したポリシーを貫いて営業するセレクトショップは珍しい。うらぶくろの「MIRAI」は、カジュアルからモードまで、幅広いジャンルの洋服を取り揃え、広島のファンたちに長年支持されているという。店主の住田さんは、「それまでのショップは、ブティックだったりデザイナーズブランドを扱う店だったり。アメリカントラッドを扱う店だったり。それぞれ別々に扱う店が多かった」。そうしたジャンルを問わないファッションの提案はできないかと考えたのが30年前、「MIRAI」のスタートだった。広島にそれまでなかったスタイルで、国内のブランドとインポートブランドなど独自のバイイングで展開。
他のブランドに影響を与えるようなしっかりした世界観をアピールし、インポートブランドは5年周期でガラリと商品を入れ替えている。その過程で、東京や大阪、神戸のように、広島の魅力をポテンシャル（潜在能力）として訴求できるショップに成長したという。

あえてデザインをしないという選択。「コムデギャルソンPLAY」も充実。

「ニードルズ」「エンジニアド ガーメンツ」「South2 West8」などのネペンテス関連ブランドに「ジュンヤ ワタナベ マン」「PLAY」のコムデギャルソン社ブランド、「メゾン ミハラヤスヒロ」「STUDIO NICHOLSON」を取り扱っている。中でもハートのアイコンでお馴染みの「PLAYコムデギャルソン」はTシャツからスウェット、シャツまで多様なアイテムを取り揃えている。モードでデザイン性の高さが印象的なコムデギャルソンだが、「PLAY」はあえてデザインをしないのがコンセプト。幅広い世代にジャンルを問わずにきてほしいということもあって、女性でもメンズのSサイズを着たり、キッズサイズをお母さんが買いにきたりすることもあるという。店を訪れたお客様から刺激的だという評価をもらったことが嬉しいと住田さんは話す。

個性的な店が多いうらぶくろ。宝探しのように散策してみたい。

「路面店はそれぞれに主張があっておもしろく素敵な店が多いけど、さらにビルの2階や3階に上がると、クラシック音楽が聞こえてきたり、本当に広島なのかと錯覚しそうな魅力的な店がありますね」と住田さん。特に「MIRAI」が入っているジロービルはお気に入りだそう。個性的な店が多いので、宝探しのように散策してその独特な空気感を味わってほしいそうだ。