西山ビル
うらぶくろはポテンシャルが凝縮された街。
生まれも育ちも、うらぶくろ。時代をリードする街へ。
60年以上にわたり、うらぶくろの移り変わりを見てきた西川さん。現在、時計のセレクトショップ「ティッケン広島店」が入っている西山ビルのオーダーだ。「元々西山ビルの1階で親の代から酒店を営んでいました。その後、ルピシア広島袋町店が入っている深井ビルでセブンイレブンを経営し、現在は小町へ移転しています」
うらぶくろ商店街振興組合の設立当初からさまざまなイベントに協力。「設立したときは秋葉市長がイベントに参加してくれたり、街を盛り上げようという活気や熱意に溢れていましたよ。理事の方々は仕事をしながらボランティアでこの街のために日々活動してくれている。本当に頭が下がる思いです」と、西山さん。生まれも育ちもうらぶくろというだけあり、街の変化をダイレクトに感じていた。「昔は金物屋やパン屋、食堂など個人商店が軒を連ね、人の顔が見える人情味のある街の印象です。今は新しいお店もどんどんできましたが、そういう人情の部分というか、絆は残っていると思います。また、うらぶくろはユニクロの発祥の地でもあり、アニメの専門店や、タワーレコードがあったりと若い人が注目するスポットでした。本通り商店街から1本で行ける好立地というメリットも後押しし、時代をリードするお店も増えてきたのかなと感じます」
今からがうらぶくろの見せ所!
歩行者中心の街づくりに向けて一致団結を。
現代はインターネットで物を気軽に買える時代になった。けれど、人とコミュニケーションを取りながら選ぶこと、過ごすことは新しい自分探しをする上では欠かせないことではないだろうか。そういった意味でも、ふくろまちには人とのつながりが色濃く残っているように感じる。「裏通りの街並を整備する課題はなかなか大変。しかし、年末にはキャンドルが街に灯ったりと活気ある街づくりに向けて一歩ずつ歩みを進めている。うらぶくろ商店街振興組合の立ち上げ当初に掲げていた歩行者中心の活気ある街づくりに向けて、さらに大きなウェーブを起こしてもらいたい。そのためにも、街全体で一致団結することが大切だと思います。今からがうらぶくろの見せ所!」と期待を込める。