DISK SHOP MISERY
自分たちの力で、自分たちの信じる音楽を発信。
パンク・ハードコアパンクから繋がり広がる音楽と平和とボランティア。
1993年にオープンした「DISK SHOP MISERY」では、国内外のパンク、ハードコアパンクを中心とした、アンダーグラウンドのレコードやCD、カセットテープなどの音源を取り揃えている。「自分が高校生だった80年代にパンクやハードコアパンクのブームが到来しました。ロックとは違う形態に引き込まれ、衝撃を受けたことを今も鮮明に覚えています。しかし、一般の大手レコード会社に置かれるほどのブームにはならず、どうしようかと考えたときに、このお店をオープンすることにしました。というのも、ホールをお客さんでいっぱいに満たすバンドよりも、ライブハウスぐらいのキャパの箱をいっぱいにするバンドの方が好きで。自分がおススメのセレクトした音楽を提供しています」と、店主の大小田さん。大衆が知らない、見つけていないバンドを発掘し発信することが、この仕事のやりがいにも通じているそう。
レコードショップの他に、レコードレーベル、平和活動、ボランティア活動も行っている。毎年8月6日には無料冊子の発行と河村康輔氏など著名アーティスト、ミュージシャンが広島に集まり反戦イベントを実施。また、非営利ボランティア団体「SAVE THE HIROSHIMA」の拠点として、豪雨による大規模な土砂災害などの支援活動や各地の復興支援などを行っている。
レコードショップのみならず、レコードレーベルを立ち上げアーティストを支援。
広島のハードコアパンクバンド「Origin of M」で活動している大小田さん。メジャーの力を借りず、自分たちで世界中のネットワークに発信するインディペンデントとして、1989年にレコードレーベル「BLOOD SUCKER RECORDS」を立ち上げた。注目は、11月11日に発売する「Boris」という東京で活動しているロックバンドのニューアルバムNO。広島出身の女性ギターリストが活躍しており、日本より海外でも人気が高いバンド。また、大小田さんが31年前に活動していたバンド「Gudon」のベストセレクションアルバムが16年振りに発売されるので必聴だ。
音楽配信が広がっている近年。「レコードやアルバムにはジャケットや歌詞カードなど、ひとつひとつにアーティストのこだわりが詰まっている。アーティストが考え抜いた曲順に思いを馳せながら聴くのも、レコードやアルバムならではの楽しみ方です」
私のおすすめうらぶくろ!
新旧が交差したお店が軒を連ねるのもうらぶくろならではのおもしろさ。
「お店をオープンした約27年前はうらぶくろ界隈にお店がなくて、夕方になると真っ暗に。1995年ぐらいからアパレルが盛り上がりはじめオシャレな通りになって、飲食店も増えて活気が出たように思います。目的を持って知る人だけが行くような奥まった場所にあるお店もあったり、老舗のお店もあったり。うらぶくろは新旧が交差したエリアです」と、大小田さん。まるで探検するような気分で、中規模・小規模で営んでいるお店に目を向けてもおもしろさがある。
DISK SHOP MISERY
〒730-0036 広島市中区袋町2-7 プレイグラウンドビル2F
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜日
URL:http://www.diskshop-misery.com
TEL:082-241-0782