株式会社 西日本写房
表情豊か、写真館ならではの仕上がり
美肌など細部の修正も可能に。
技術の進化とプロならではの感性で素敵な写真の仕上がりを目指す。
広島市内で写真館がどんどん減っていく中、50年以上も証明写真やプロフィール写真などを撮り続けてきた「株式会社 西日本写房」。店主の片岡さんはそれまで、レントゲンの写真を撮ることをメインにしていたが、今の場所に移ってカメラ技術を学び、人物の撮影を本格的にスタートしてからニーズも増えてきた。昭和49年、今のうらぶくろに写真スタジオを開くと、大学生の就職活動用の写真や、運転免許証、全身・上半身・顔写真などのプロフィール用の撮影、フィルムの現像と仕事は徐々に広がっていった。写真館の仕事というと、対象が正面を向いて一度シャッターを切ると、現像をするまで時間がかかり、仕上がりの修正も細部までは難しかった。しかし、カメラの性能が格段に良くなってデジタルカメラになってからは、一枚撮るたびにパソコンで画像を確認できるため、大きな失敗はない。プリントで現像しなくていいというのは、仕事のスピードアップにもつながる。
プロフィール画像は、表情豊かに撮影するというのが主流。笑顔に見える必要はあるが、歯を見せず口角が上がったように見せるのも技術。また年配の方の場合は、顎が上がる、肩が下がるなどの姿勢をチェックしたり、女性には美肌に見える、ニキビを隠す。男性の髭剃り後を薄くしたり、目の大きさを少し大きくするなど、マジックのような修正も可能だ。これらのことを、プロならではのさりげない技術で手を加えていく。デジタルデータ付きの写真で2枚1,650円とリーズナブル。学生の方は2割引きに。基本の写真撮影の場合、撮影後2時間で仕上がるという手軽さだ。
古い写真や思い出の写真をデジタル処理して残そう。
片岡さんは最近、思い出の古い写真を修復して蘇らせることも行なっている。モノクロ写真をカラーに、傷やホコリがついた写真もはらってくれるそうだ。古い写真の置き場所に困っていた、という人にも喜ばれている。例えば、豪雨災害などで水に浸かってしまった写真の修復、ご先祖様の写真をデジタル処理で拡大したり縮小などのトリミングを施すなど。思い出のシーンや懐かしいシーンが目の前に立ち現れてくるのは、なんともうれしい。
私のおすすめうらぶくろ!
昼も夜もお楽しみ満載
うらぶくろの移り変わりを見る。
「昔のうらぶくろには、喫茶店が多かったですね。今は少し減ってきたように思いますが…」と片岡さん。昔は瓦葺きの屋根の街並みだったが、そこからあっという間にビルになっていったという。人気店は相変わらず今も人気で、一風堂に行ったこともよく覚えているそうだ。