BAGTOWN COFFEE
単に飲むだけではなく、コーヒー豆の物語を
知ることでさらに美味しさが増す。
コーヒーとともに、背景にあるストーリーもお客様へ提供。
店内に入ると、コーヒーの良い香りがなんとも心地よい。2021年2月に移転オープンした「BAGTOWN COFFEE」では、世界中から集められたコーヒー豆を焙煎、販売している。品質の良い定番はもちろん、ちょっと珍しいコーヒー豆も。例えば、中国のプーアル茶を栽培している地域でつくられたコーヒー豆を取り扱っている。コーヒーの味はもちろん、発酵したお茶の風味も楽しめるとか。そして、世界各国からコーヒー豆をセレクトする基準にもこだわりがあり、品質の良さに加えてコーヒー豆の背景にストーリーを感じられるものを仕入れている。
1970年ごろ、山口県下松市出身の吉松早苗さんがブラジルに渡った。当時コーヒー豆の名産地ではなかったジアマンチーナでコーヒー栽培をはじめることを決心し、紆余曲折しながらも現在はコーヒー豆の生産地として高い評価を得ている。また、イエメンでのコーヒー豆を普及したいと、大分県別府市に留学していたイエメン人が大学卒業後にコーヒービジネスを立ち上げた。オーナーの山本さんは、そのコーヒーを初めて飲んだときに感激したそうで、「コーヒーの味わいに特徴を出すために世界でも研究されているが、その土地だからこそ実現できる奥深い味わいを感じられました。スパイシーであり、ワインのようでもあり。複雑な味わいが魅力的でしたね」。生育地の地理、地勢、気候によって生まれる、その土地の味わいを想像しながら飲むのも、コーヒーの楽しみ方の一つだそう。良いものをつくろう!という作り手の信念・想いも、コーヒーとともにお客様へ提供している。
また、ブラジルのコーヒー豆以外はピッカーと言われる人たちが、一粒一粒手作業で摘んでいる。「いろいろな人の想いが加わった後に、ほぼ最終的な工程として焙煎を行うので、より美味しくなるように焙煎するよう責任を持っています」と、山本さん。一つのコーヒー豆に関わった人たちへ思いを馳せ、もっと美味しくなるようにと研究・進化していくことに余念がない。
定番から最高級のスペシャルティコーヒーまで。好みのテイストを発見。
日常に寄り添うことのできるコーヒーから最高級のスペシャルティコーヒーまで、常時約17種類あるので、好みに合わせて選べるのがうれしい。「BAGTOWN COFFEE」一番人気のブラジルのサントス・ショコラをはじめ、深煎りのインドネシア スマトラ島のマンデリンスマトラタイガー、アサイーの15倍の抗酸化力があると言われる甘酸っぱいテイストのボリビア コパカバーナ農園のカスカラなど豊富なラインナップ。好みのテイストを伝えて、どストライクのコーヒーを選んでもらうのも楽しそうだ。今後は、店内のコーヒー豆を選び、ハンドドリップで提供できるように思案中だそう。
人と人とのつながりが育まれる、うらぶくろ。
お昼から夜まで、洋服も雑貨もカフェも食事もお酒も公園も。一日中楽しめるのがうらぶくろの魅力。「BAGTOWN COFFEE」にはうらぶくろのお店で働く人たちがよく訪れるそうで、そのつながりから山本さんも食事へ行ったり、洋服を買ったりするそう。「BAGTOWN COFFEE」のエプロンも、近隣のお店でオーダーしたとか。